こんにちは、ファッションスタイリストの神崎りおです。私は「花」をテーマにしたスタイリングを得意としており、花の色や形、イメージを洋服に取り入れることで、クライアントの魅力を最大限に引き出すことに定評があります。
春になると、ファッション業界では花柄アイテムが毎年注目を集めます。しかし、「花柄は子供っぽい」「甘すぎる」といった印象から、大人の女性が取り入れるのを躊躇してしまうことも多いのではないでしょうか。
私自身、学生時代は花柄を避けていた時期もありました。しかし、スタイリストとして経験を積む中で、花柄の魅力に気づき、上手に取り入れることで、女性らしさと洗練された印象を演出できることを学びました。
そこで今回は、大人の女性が花柄アイテムを上手に取り入れるコツをお伝えしていきます。年齢や体型に関係なく、花柄を味方につけて、自分らしい美しさを引き出すスタイリング術を一緒に探っていきましょう。
花柄アイテム選びのポイント
自分に似合う花柄を見つける
まずは、自分に似合う花柄を見つけることが大切です。花柄には、大きさ、色、デザインなど様々な種類があります。自分の体型や肌色、パーソナルカラーに合った花柄を選ぶことで、より魅力的なスタイリングが可能になります。
私がクライアントにアドバイスする際は、以下の点を考慮しています。
- 体型:小柄な方は小ぶりの花柄を、高身長の方は大柄の花柄を選ぶ
- 肌色:暖色系の肌色には暖色系の花柄を、寒色系の肌色には寒色系の花柄を合わせる
- パーソナルカラー:自分に合う色味の花柄を選ぶ(例:イエベ春なら明るいピンクや黄色の花柄)
自分に似合う花柄を知るには、試着してみることが一番です。店頭で様々な花柄アイテムを試着し、自分に合う色や柄を探してみてください。
TPOに合わせた花柄の大きさを選ぶ
花柄アイテムを選ぶ際は、TPO(Time, Place, Occasion)を考慮することが重要です。シーンに合わせて、花柄の大きさを使い分けましょう。
- オフィス:小ぶりの花柄やモノトーンの花柄を選ぶ
- デート:ロマンティックな雰囲気の中花柄を選ぶ
- パーティー:華やかな大柄の花柄を選ぶ
以下は、TPOに合わせた花柄アイテムの例です。
シーン | アイテム例 |
---|---|
オフィス | 小花柄のブラウス、モノトーンの花柄スカート |
デート | 中花柄のワンピース、花柄のカーディガン |
パーティー | 大柄の花柄ドレス、ボリュームのある花柄スカート |
TPOに合った花柄アイテムを選ぶことで、場面に応じた適切な印象を与えることができます。
質感や素材にこだわる
花柄アイテムを選ぶ際は、質感や素材にもこだわりましょう。同じ花柄でも、素材によって印象が大きく変わります。
- シフォンやシルクの花柄:上品で女性らしい印象
- コットンやリネンの花柄:ナチュラルで爽やかな印象
- デニムやカットソーの花柄:カジュアルでラフな印象
また、質感の異なる素材を組み合わせることで、より洗練された印象に仕上げることができます。例えば、花柄のシフォンブラウスに、レザーのスカートを合わせるなど、マットな質感とツヤのある質感を組み合わせるのもおすすめです。
素材選びで迷ったら、自分の好みや、なりたいイメージに合った質感の花柄アイテムを選ぶのが良いでしょう。
花柄アイテムとの組み合わせ方
無地アイテムでバランスを取る
花柄アイテムを着こなす上で、最も重要なのが「バランス」です。花柄は柄物のため、コーディネートの主役になりやすい反面、他のアイテムと合わせ方を間違えると、やぼったい印象になってしまうこともあります。
そこで、花柄アイテムと合わせるなら、無地アイテムを選ぶのがおすすめ。シンプルな無地アイテムを組み合わせることで、花柄の魅力を引き立てつつ、バランスの取れたコーディネートに仕上げることができます。
- 花柄トップス×無地ボトムス
- 花柄ワンピース×無地カーディガン
- 花柄スカート×無地トップス
無地アイテムを選ぶ際は、花柄の色味を拾うと、より洗練された印象になります。例えば、ピンク系の花柄なら、ボトムスはピンクベージュを選ぶなど、トーン on トーンでまとめるのもおすすめです。
他の柄アイテムとの組み合わせ
花柄と他の柄を組み合わせるのは、上級者向けのテクニックですが、うまく取り入れることで、おしゃれ度がグンとアップします。
- ストライプ柄:花柄とストライプ柄の組み合わせは、定番の柄 on 柄スタイル。縦のラインが強調されるので、スタイルアップ効果も期待できます。
- ドット柄:花柄とドット柄の組み合わせは、甘くなりすぎない、大人可愛いスタイリングにおすすめ。
- チェック柄:花柄にチェック柄を合わせると、程よいカジュアル感をプラスできます。
柄 on 柄スタイリングに挑戦する際は、以下の点に気をつけましょう。
- 色味を合わせる:柄同士の色味を近づけることで、まとまりのあるコーディネートに
- 柄の大きさを変える:同じ大きさの柄を合わせると喧嘩してしまうので、大柄と小柄を組み合わせる
色味と柄の大きさを意識するだけで、洗練された柄 on 柄スタイリングを楽しむことができます。
小物で花柄を取り入れる
花柄初心者の方は、いきなり花柄の洋服を取り入れるのに抵抗があるかもしれません。そんな時は、小物から花柄を取り入れてみるのがおすすめ。
- スカーフ:花柄のスカーフを首元に巻くだけで、顔周りに華やかさをプラスできます。
- バッグ:花柄のクラッチバッグや巾着バッグを合わせると、コーディネートのアクセントになります。
- 靴下:花柄の靴下をさりげなく覗かせるのも、おしゃれ上級者の技。
小物から徐々に花柄を取り入れることで、花柄スタイリングに慣れていくことができます。私も初めて花柄に挑戦した時は、スカーフから始めました。コーディネートのポイントとして活用することで、自然と花柄の魅力に目覚めていったのを覚えています。
季節別の花柄スタイリング
春の爽やかな花柄コーデ
春は、花柄アイテムが最も注目される季節。ふんわりとした優しい色合いの花柄を選ぶことで、春らしい爽やかなコーディネートが楽しめます。
おすすめは、パステルカラーの花柄アイテム。ピンクやラベンダー、ミントグリーンなど、柔らかい色味の花柄を選ぶことで、女性らしさを引き立てつつ、春の訪れを感じさせるコーディネートに仕上げることができます。
- ピンクの花柄ブラウス×白のタイトスカート
- ラベンダーの花柄ワンピース×デニムジャケット
- ミントグリーンの花柄スカート×ホワイトのシンプルトップス
アウターを選ぶ際は、ベージュやグレーなど、ニュートラルカラーを合わせるのがおすすめ。花柄の優しい色味を引き立ててくれます。
夏の涼し気な花柄コーデ
夏は、明るく鮮やかな色味の花柄アイテムを取り入れるのがおすすめ。ビビッドなカラーの花柄を選ぶことで、夏らしい元気な印象を演出できます。
また、夏は暑さ対策も重要。通気性の良い素材の花柄アイテムを選ぶことで、涼し気で快適な夏のコーディネートを楽しむことができます。
- レッドの花柄キャミソール×ホワイトのワイドパンツ
- イエローの花柄ワンピース×ストローハット
- ブルーの花柄シャツ×デニムショートパンツ
小物は、ラタンやかごバッグなど、ナチュラル素材を合わせるのがおすすめ。夏らしいリラックス感のあるスタイリングに仕上げることができます。
秋の深みのある花柄コーデ
秋は、落ち着いた色味の花柄アイテムを選ぶのがおすすめ。ボルドーやマスタード、ディープグリーンなど、深みのある色味の花柄を取り入れることで、秋らしい大人っぽい雰囲気を演出できます。
また、秋は素材感のある花柄アイテムを選ぶのもポイント。ベロアやウールなど、季節感のある素材の花柄アイテムを取り入れることで、よりこなれた印象に仕上げることができます。
- ボルドーの花柄ブラウス×ブラックのテーパードパンツ
- マスタードの花柄ワンピース×ブラウンのショートブーツ
- ディープグリーンの花柄スカート×グレーのタートルネックニット
秋は、アウターの選び方も重要。トレンチコートやレザージャケットなど、きちんと感のあるアウターを合わせることで、大人の女性らしい洗練されたスタイリングが完成します。
冬の華やかな花柄コーデ
冬は、暗くなりがちな装いに、花柄アイテムを取り入れることで華やかさをプラスするのがおすすめ。ダークトーンの花柄や、メタリックな輝きのある花柄を選ぶことで、冬らしいゴージャスな印象を演出できます。
また、冬は厚手の素材の花柄アイテムを選ぶのもポイント。ジャガードやベルベットなど、暖かみのある素材の花柄アイテムを取り入れることで、防寒対策も兼ねたおしゃれを楽しむことができます。
- ブラックの花柄ニットワンピース×ファー小物
- ネイビーの花柄ジャガードスカート×オフホワイトのタートルネックニット
- ゴールドの花柄ブラウス×ベルベットのパンツ
冬のアウターは、ファーコートやムートンコートなど、ボリューム感のあるものを選ぶのがおすすめ。花柄の華やかさを引き立ててくれるだけでなく、防寒効果も抜群です。
年代別の花柄スタイリング
20代の可愛らしい花柄スタイル
20代は、可愛らしさを全面に出した花柄スタイリングがおすすめ。ポップな色味やキュートなデザインの花柄アイテムを選ぶことで、ガーリーな雰囲気を演出できます。
- ピンクの小花柄ワンピース×白のスニーカー
- レッドの花柄オフショルダートップス×デニムショートパンツ
- イエローの花柄フレアスカート×ホワイトのTシャツ
小物は、ポンポンのついたバッグやリボンのヘアアクセなど、遊び心のあるアイテムを合わせるのがおすすめ。ヘアスタイルも、ゆるめのカールやツインテールなど、ガーリーなアレンジを楽しんでみてください。