パーソナルカラーで見つける、あなたに似合う花の色

こんにちは、ファッションスタイリストの神崎りおです。春の訪れとともに、ファッションに花を取り入れる人が増えています。花には人を引き付ける不思議な魅力がありますよね。でも、自分に似合う花の色が分からないと、せっかくの花柄アイテムも活かしきれません。

そこで今回は、パーソナルカラー診断で自分に似合う色を見つけ、その色に合う花を選ぶコツをお伝えします。あなたの魅力を最大限に引き出す、花を取り入れたスタイリングを一緒に探っていきましょう。

パーソナルカラー診断とは

パーソナルカラー診断は、肌の色や瞳の色、髪の色などを総合的に判断し、その人に似合う色を見つける方法です。代表的な分類は、以下の4つのタイプです。

  • スプリング:明るく華やかな色味が得意なタイプ
  • サマー:ソフトでくすみがかった色味が得意なタイプ
  • オータム:深みのある暖かな色味が得意なタイプ
  • ウィンター:鮮やかでクールな色味が得意なタイプ

これらのタイプは、色相(色合い)・明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)の組み合わせで決まります。例えば、私はスプリングタイプ。明るく鮮やかな色が得意で、特にイエローベースの色が肌なじみ抜群なんです。

一方で、パーソナルカラーはあくまで目安。自分の好きな色を着ることも大切ですよ。診断結果に縛られず、色との付き合い方を楽しんでくださいね。

あなたのパーソナルカラータイプを見つけよう

では、具体的にパーソナルカラーを見極めるポイントをお話ししますね。大きく分けて3つあります。

肌の色:イエローベース or ブルーベース

まずは肌の色。黄みが強い肌の人は「イエローベース」、青みが強い肌の人は「ブルーベース」と呼ばれています。

イエローベースの人は、ゴールドやイエローなどの暖色が馴染みやすく、スプリングかオータムに分類されることが多いです。一方、ブルーベースの人はシルバーやブルー系の寒色が似合いやすく、サマーかウィンターに分類されやすい傾向にあります。

ただし、日本人の場合、イエローベースの人が圧倒的に多いというデータもあります(参考:パーソナルカラー研究所)。肌の色だけで判断するのは難しいかもしれませんね。

瞳の色:明るい色 or 暗い色

次に瞳の色です。瞳の色が明るめの人は、明るく華やかな色が似合う傾向に。一方、瞳の色が暗めの人は、深みのある落ち着いた色が合うと言われています。

例えば、私は瞳の色が明るい茶色なので、イエローやオレンジなどの明るい色を目元に取り入れるとよく馴染みます。瞳の色に合わせて、アイシャドウやアイライナーを選ぶのもおすすめですよ。

髪の色:ゴールド or アッシュ

最後は髪の色。日本人の場合、黒髪が多いので判断しにくいポイントかもしれません。でも、髪色にも黄みやオレンジみが強い「ゴールド」と、青みや灰色みが強い「アッシュ」の2つのタイプがあるんです。

ゴールドタイプの人は、イエローベースの肌に合う暖かみのある髪色が得意。アッシュタイプの人は、ブルーベースの肌に合う冷たげな髪色が似合います。海外セレブの髪色を参考にするのもいいかもしれませんね。

以上の3つのポイントを総合的に判断することで、自分のパーソナルカラータイプを見つけやすくなります。でも、あくまで目安です。自分の好きな色、着たい色を大切にすることが、おしゃれを楽しむ秘訣ですよ。

タイプ別に似合う花の色をご紹介

では、4つのパーソナルカラータイプ別に、似合う花の色をご紹介しますね。

スプリング:ビビッドなピンク、イエロー

スプリングタイプに似合う花の色は、明るくクリアな色味が特徴。ビビッドなピンクやサーモンピンク、レモンイエロー、マリーゴールドなど、春の陽気な雰囲気にぴったりの色です。

チューリップ、ガーベラ、ラナンキュラスなどがおすすめ。ピンクと黄色の花を組み合わせたブーケは、スプリングタイプの人の魅力を引き出してくれますよ。

サマー:パステルピンク、ラベンダー

サマーに似合う花の色は、ふんわりとしたパステルカラー。特にラベンダーやグレイッシュなピンク、アイスブルーなどのクールな色味がよく映えます。

薔薇やトルコキキョウ、スイートピーなどの、優しい雰囲気の花がぴったり。淡く柔らかな色合いは、サマータイプの上品さを引き立ててくれるはずです。

オータム:オレンジ、マスタード

オータムタイプには、コクのある深い色味がよく似合います。テラコッタやレンガ色、マスタードイエロー、ディープグリーンなど、秋色を思わせる色が得意なんです。

ダリアやラナンキュラス、カラー、アンスリウムなど、シックな色合いの花がおすすめ。オレンジとイエローを組み合わせた、温かみのある配色も素敵ですよ。

ウィンター:ピュアホワイト、ディープレッド

ウィンターに似合うのは、鮮やかでシャープな色使い。真っ赤な紅花、純白のバラ、漆黒のカラーなど、強いコントラストを効かせるのが◎。モノトーンや原色系の花束は、ウィンタータイプの人の存在感を引き立てます。

ポインセチアやアマリリス、カラー、ダリアなどがおすすめです。クリスマスシーズンの花嫁にもぴったり。凛とした美しさを演出してくれますよ。

以上、タイプ別の花の色についてお話ししました。でも、これはあくまで基本。自分の好きな色を選ぶのが一番です。パーソナルカラーを参考にしつつ、お気に入りの花を見つけてくださいね。

花の色を洋服に取り入れるコツ

せっかくパーソナルカラーに合う花の色が見つかったら、ファッションにも取り入れたいですよね。でも、「私には花柄が似合わない」と思っている人も多いのでは?

そんな人のために、花の色を洋服に取り入れるコツをお伝えします。ポイントは3つ。

アクセサリーや小物で差し色に

花の色を洋服に取り入れるなら、まずはアクセサリーや小物から。ピアスやネックレス、スカーフなどに、自分に似合う花の色を選ぶだけでも、印象ががらりと変わるんです。

例えば、スプリングタイプの人なら、ビビッドなピンクのピアスをプラス。サマータイプなら、ラベンダー色のスカーフを巻くのもおすすめです。小物なら、花柄アイテムが苦手な人でも挑戦しやすいですよ。

花柄アイテムでワンポイントに

慣れてきたら、花柄アイテムを一点投入するのがおすすめ。トップスやスカート、ワンピースなど、自分が得意なアイテムから始めてみましょう。

その際は、花柄を主役にするのがポイント。他のアイテムはシンプルにまとめるのが◎。例えば、オータムタイプの人なら、マスタードカラーの花柄ワンピースに、レンガ色のパンプスを合わせるだけで、洗練された印象に。

グラデーションで色を組み合わせる

もう一歩進んで、花の色を組み合わせるなら、グラデーションがおすすめ。似た色を組み合わせるグラデーションは、統一感があって、初心者でも挑戦しやすいんです。

例えば、ウィンタータイプの人なら、ディープレッドのトップスに、ピンクベージュのスカートを合わせるのも素敵。真っ赤なバッグを差し色にすれば、より洗練された印象に仕上がりますよ。

以上、花の色を洋服に取り入れるコツでした。ポイントは3つ。

  1. アクセサリーや小物から挑戦する
  2. 花柄アイテムは一点投入で主役に
  3. グラデーションで違和感なく色を組み合わせる

自分に似合う花の色を上手に取り入れて、おしゃれを楽しんでくださいね。

まとめ

さて、パーソナルカラーと花の色の関係について、ポイントをおさらいしましょう。

ポイント
  • パーソナルカラー診断で似合う色を知る
  • 自分のタイプに合う花の色を選ぶ
  • 小物や差し色、ワンポイントで花の色を取り入れる

あなたはどのタイプでしたか?似合う色の傾向は分かりましたか?でも、ファッションを楽しむ上で大切なのは、自分の好きな色に素直になること。「らしさ」を大切にしながら、お気に入りの花の色を見つけてみてくださいね。

最後に、私からひとことアドバイスを。色選びで迷ったら、一度お花屋さんに足を運んでみることをおすすめします。季節の花に触れ、直感で選んだ色。それこそが、あなたの「パーソナルカラー」かもしれませんよ。

あなたの個性が、お気に入りの花のように輝きますように。素敵な春のコーディネートを楽しんでくださいね。

フリーランスのファッションスタイリスト、神崎りおが、花の色や形、イメージを洋服に取り入れる方法を具体例を交えてわかりやすく解説します。花好きの女性必見の、おしゃれ上級者になるためのヒントが詰まっています。